ミュータントはコバルト爆弾を崇拝するか?

超管理社会としての日本社会は、超監視体制を実現しており、社会全域を監視ショー会場へと変えています。 市民達は超管理社会に従属する見返りに残虐な監視ショーを与えられ楽しんでいるのです。 この666的な文明が科学崇拝や環境破壊の原因でもあります。

欧米の古い絵画を見た時に、主題がキリスト教のものか?ヘレニズムの物か?区別が付かない人々が多い…と言うより区別の意味自体知らない人々が多い。

皆さんは、欧米の古い絵画を見た時に、その絵の主題がキリスト教のものか?ヘレニズムの物か?区別が付きますか?

私の印象では、付かない人々が圧倒的に多いですね、日本では。と言うより、何を言われているかが分からない人々が多い様です。

 

欧米の歴史を見ていると「異教」と言う言葉がよく出てきます。この言葉は、自分達とは異なる宗教と言う以前に、アブラハムの宗教で社会が更新される前の多神教、と言う意味合いで使われています。

 

それは欧米以外でも同じで、「異教アラビア時代」など「異教〜」と言った場合、それはアブラハムの宗教を受容する以前の、多神教時代を指します。

 

このアブラハムの宗教は、日本では一神教と言われる事が多く、且つ、アブラハムの宗教以外のものも含めたがりますが、それでは翻訳語にはなりません。

 

欧米では、BCとADの境目、もしくは、その300年余り後のローマ帝国キリスト教化によって時代の更新がありました。それ以前の時代の欧米は多神教であるヘレニズムの時代で、それ以降の時代はキリスト教の時代なのです。

 

ですから、ヘレニズム文化が復活したルネサンス時代の絵画には、主題がヘレニズムの物とキリスト教のものの両方が有るのです。

ルネサンスには、ギリシャ・ローマ以外の物が主題の場合もあります。例えば北欧ルネサンスと言えば、それは北欧地域がキリスト教化によって更新される以前の物が主題になっています。

 

そして、ルネサンスが始まった時代よりも少し後の時代には、ルネサンスとは逆のベクトルを向いた運動である宗教改革も起こっています。

宗教改革は、英語ではリフォメーションと言い、新しい物を生み出したと言うよりは、キリスト教の聖書信仰に立ち戻ると言う聖書信仰復興の運動です。プロテスタントとは聖書信仰なのです。

 

ですから、ヘレニズムつまり多神教復活のルネサンスと、それに対して、アブラハムの宗教であるキリスト教の聖書信仰に立ち戻る運動であるリフォメーションとは、それぞれ正反対の運動です。

欧米の文化文明は、これ以降、これらの正反対、対極的な要素を併せ持つ事になりました。

 

欧米の古い絵画を見た時に、主題がキリスト教のものか?ヘレニズムの物か?区別が付かない人々は、この事に付いて判別が付いていない訳です。

そして、日本と言うのは絵画以外でも、一時が万事この状況に溢れているのです。