明治維新以前の日本の社会制度は、血縁•家柄に基づく四階級の職業•身分と、更にその階級外とされる被差別身分と言う、インド世界と同じ社会構造を持っていました。
これは、他の東アジア•東南アジア諸国には見られない社会構造です。地理的にはその向こうに在る、インド世界と同じ社会構造なのです。
不思議ですね?何故なんでしょう?
周辺諸国とは違って、インド世界と同じ制度を持っていたなんて?
私は門外漢なので、確かな理由は分かりませんが、もしかすると?と思い当たるのは、中世の日本人にとり、インド世界は天竺と呼ばれ、理想世界と認識されていたと言う史実です。
当時の日本人に取って、世界とは、彼らにとり唯一の超大国であった中華と、周辺の朝鮮、シャムなどの諸国であり、そして、その向こうに在るとされた天竺は、理想化された存在だったのだそうです。
ですから、その社会制度も理想とされたのかな?とも想像するのです。違うかも知れませんけどね。
現在でも、日本では精神的な分野の情報は、東アジア•東南アジアの情報は意外と少なく、インド世界の情報は意外と多い様に思います。
また、先方から見ても、先の大戦の記憶がある東アジア•東南アジアよりも、南アジア地域の方が日本に優しい地域なのかも知れませんね。