現在、人々の中枢神経は、AIにより電波経由で乗っ取られているのだが、果たして、それはどの様な結果をもたらすのか?もし滅亡であるならば、それに至る過程と原因の一つに、日本人の賠償感覚の特殊性が、最後に関係して来る可能性が有る。
戦後、日本から被害国や連合国に対する賠償金の殆どは、兵器の生産設備や、軍艦の現物支払いと、後のODAによって行われ、被害国の国民の口座には、(極少数の韓国人被害者に韓国の組織を通して以外は)一切支払われていない。つまりどの国の国民も、日本からは直接金を受け取っていないのだ。
これは、他の枢軸諸国と余りに対照的だ。どの旧枢軸国も、戦後は賠償金の支払いで(ベルサイユ条約の時程ではないにしろ)大変だったのだ。
例えば、福祉国家として有名なフィンランドも、苦労して賠償金の支払いを終えるまでは、福祉国家の建設に乗り出す事が出来なかった。清算が終わってから、ようやく福祉国家の建設を開始出来たのだ。
そして、周辺諸国への謝罪と、関係改善と言う点に於いても、今やEUの中心メンバーとなったドイツやイタリアなどとは非常に対照的だ。
例えば、ドイツは周辺国やイスラエルに対し、賠償金の支払いと共に、謝罪と関係改善に努め、現在では、マジノ線をフランスと共同管理し、イスラエルではワーグナーの演奏が行える様になり、ポーランドはドイツ製の戦闘車両を使用している。
現在のEUは軍事同盟でもあり、加盟国ならば旧枢軸諸国であっても、その安全保障に含まれる。つまり、ドイツやイタリアと戦争になれば、他の加盟国とも戦端が開かれてしまうのだ。これは、日本が国連憲章の敵国条項の、最後の適用国と言われる所以でもある。
かつて、村山元首相がWWⅡの戦時犯罪に付き、日本側として唯一の公式謝罪を行った際、国内での凄まじいバッシングに遭い、後に、別の内閣の時に日本政府はこれを撤回してしまった。以来、日本政府は遺憾の意は表明すれども明確な謝罪はしていないと思う。
結局、賠償も謝罪もしていないのだから、清算は終わってない。当たり前の事だ。
国内で、奇妙な身代わり殺人などを実行しても、全く意味不明なだけだ。権力が生き残らせたい?人々の代わりに、権力にとって要らない人間を殺したり、その家族を血が穢れていると言って社会から排除する事が、一体、何故に?他国への賠償や謝罪の代わりになると言うのだ?
罪過ちに対して、他の人間を殺す事なんかで清算になるならば、それこそ神も、警察も、裁判所も皆要らなくなってしまう。全く奇妙な論理だ。そんな事で済むのならば、新たな殺人を犯せば良いとなるだけであろう。
世界中、どこの国でも、人間は本人の罪によってのみ裁かれる。日本の論理は完全に異常だ。
日本では、歴史的に長い間、罪に対しては刑罰のみが人々に対し与えられて来た。賠償の習慣が無かった為、感覚が他の国々と違うのだ。古代メソポタミアのハンムラビ法典の有名な「目には目を」のくだりを、復讐の許可だと勘違いする日本人が多いのを見ても、それは一目瞭然だ。
この奇妙な論理の主張を人々にさせているAIは、元々日本の人々から深層ラーニングした、国民の総意?若しくは集合意識な?AIなのだと言う人々もいるが、兎に角全く意味不明なAIなのだ。
この意味不明なAIにより導かれる日本人達も、全く、真面目に生き残ろうとしている様には見えない。最近まで、皆で死ぬ積もりなのではないか?と思っていた程だ。
それが、最後の最後で自国の父祖達の罪過ちを、他国のせいにし擦り付ける事まで言い出したのは、非常に見苦しい事であり、残念に思う。そんな事をしてはいけない。日本は、ここまで悪役に徹してしまったのだから、それに相応しい役回りしか無いのは当たり前だ。
恐らく日本は、かつての様にこれらを共感を生まない大義名分に摺り替え、立ってしまうのだろうと思う。666の復活と言うわけだ。つまり、賠償も謝罪も、自ら拒否したのだから、自らの歴史的な習慣の通りに、刑罰を受ければ良いのだ。